Monday, April 23, 2007

 

英単語の覚え方(過去ログ)

単語を覚えるのは非常に辛い。もちろん僕も経験があるので痛いほどよくわかる。何とか楽して英語をマスターしようという本や教材が流行っているように思うが、何事も努力なくしては身に付けられないのは、今に始まったことではない。僕らにできることは、自分の努力が無駄にならないような効率的な方法を考えることぐらいである。努力できる人間が一番強い。そしてゴールまでの最短距離の道を描ける人間が最終的に成功すると僕は思う。

極論になるが、英語は動詞が作る語順と英単語さえ知っていればマスターできる。もし、英語を本当にマスターしたくて、やる気に満ち溢れている、今から英語をはじめる人がいたら、まずは英単語を覚えることをおすすめする。英単語は絶対に無駄にならない。もちろん暗記するのはあまり面白くない。だから今回は効率のいい英単語の覚え方というのを考察してみたいと思う。

まずは、記憶というものはどんなふうに作られるか、というのを考えてみよう。大学で心理学を勉強していたので、そんな知識も使ってみる。何かを覚えるためには、それを思い出す手がかりが必要である。そして、その手がかりは多ければ多いほどいい。人の名前や情報を覚えるのにも似ている。よく、こんなことがあると思う。

「えーとあの人は●●証券に勤めてて、千葉に住んでて・・・でも名前忘れちゃったなー確かけっこうありきたりな名前だったんだけども」。

とこのように、人は名前を覚えるときにもそれ単体で覚えるのではなく、自分の印象や感想を含め、その言葉にリンクするものを使って覚えている。そのなかでも自分の印象、感想が一番記憶をたどる手がかりとしては強力である。だから、簡単な話がひとつひとつの英単語に「思い出」を作ってしまえばいい。「ありがとう。というのはthanksと言うんだよ」と100回言われるよりも、海外で会った美しい女性が100万ドルの笑顔とともに発した「thanks」1回のほうがthanksという言葉を覚えるうえでは、断然強い。

単語を覚えるのが面倒だという人は、いきなり海外に飛び込んでみればいい。相当の根気と覚悟が必要だと思うが、日本語を忘れるぐらい毎日英語漬けになれば、とりあえず単語は圧倒的に増える。後は文法さえわかれば鬼に金棒という状態になる。ただし、効率的にはあまりおすすめできない。ある程度の英語力を持って海外に行かないと、吸収力の点で不安が大きい。thanksという音が聞こえない、とかなぜsがつくのだ、というようなことが分かっていないと応用できないからだ。

さて、それでは日本にいながら単語を覚えるにはどうするか、ということを考えてみよう。単語は「思い出」を作るのが一番だと書いた。もし、それができなければ、後はたくさん「リンク」を作ることだ。松井さん=ヤンキース=ニューヨーク=背番号55・・・というように無限にリンクというのはできる。

英語で一番てっとり早いリンクは、同義語、反意語や派生語である。big=huge=tremendous=vast=gigantic=「そういえば、ドラクエにギガンテスとかいうでかいモンスターがいたな。あいつはでかいからギガンテスなのか」とこのようなリンクがあれば、tremendousの意味がわからないときにでも、「えーとtremendousはgiganticの同義語だから、そいでgiganticはえーとギガンテスだから、あーでかいって意味だな」というふうに思い出すことができる。人の名前を覚えることとなんら変わらない。

最初はリンクを自分で作っていくのが難しいかもしれない。そんなときは自分の趣味や好きなことを利用しよう。映画が好きな人、音楽が好きな人、ゲームが好きな人、パソコンが好きな人、何でもいい。日本には莫大な英単語があふれている。みんな気づいていないだけなのだ。バイオハザード、ミッションインポシブル、インディペンデンス・デイ、ホームアローン、スタンドバイミー・・・

例を挙げてみよう。

インディペンデンス・デイってどんな意味かな→あー独立記念日って意味なんだ、でもなんで独立記念日って意味になるんだろう→ふーんindependenceが独立って意味があるんだー、そういやなんかそんな場面があったな→なんだか長い単語だな インディって言葉に似てるな→dependentって言葉もあるんだ→そういえば浜崎の歌にdepend on youってのがあったな→あーあれはあなたを頼りにしてるっていう意味だったんだー!

とこのように、インディペンデンス・デイ=インディペンデンス=なんだか長い インディに似てる=dependent=浜崎=depend on youは頼りにしてるっていう意味。というリンクが出来上がる。これに視覚的リンクや他の五感を利用したリンクがあれば、記憶の定着度は飛躍的に上がる。

映画が好きな人は、自分の好きな一場面でいいから、英語の字幕で映画を見てみよう。「あーこの場面のこの台詞は、こういう英語なんだ!」という強い思い出ができて、それを他のものにリンクさせれば、かなり強烈にその言葉を印象づけることができる。1つの映画の中に10個でも印象深い言葉があれば、1ヶ月に2本見たとしても1年で240個、単語が増える。

それから英単語はチェックしなおすということが大事である。今日覚えた単語は今日で終わりではない。明日、明後日というふうにチェックして覚えているか確かめなければならない。覚えた、ハイおしまい。ではないのである。それが英単語が地道な努力を要する点である。後はチェックするときに友達とチェックすると一番いい。単語のいい「思い出」ができるからである。「この単語、なんか間抜けな響きがしない?」と友達が言ったとすれば、その分だけ思い出が増える。リンクも友達との会話の中でたくさん生まれる。

うちの学校の話をすると、英即校では単語を非常に重視する。単語テストもやるが、紙に書いてもらうのではない。生徒同士でチェックして、それを講師がまたチェックするという形を取っている。単語は、個人でやるより学校でやるほうがはるかに定着すると考えているからである。

間違いなくいえることは、単語をしっかりとやっている人は着実に伸びる。まずは、単語=つまらない、という意識をなくすことが重要である。

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