Thursday, May 10, 2007

 

英語総合即戦学校が目指すもの

英会話学校の解約トラブルが最近話題になった。なんでも解約するときに最初に契約したときの値段よりもはるかに低い金額しか返ってこなかったというものである。そして生徒側は裁判を起こし、勝訴。同様の苦情が過去に数千件寄せられているそうだから、むしろこの裁判は遅かったぐらいかもしれない。

この話題になった英会話学校だけでなく、僕が働いていた某英会話学校でもこのようなトラブルはよくあった。なぜ、このようなトラブルになるかと言えば、まず第一にどの学校も何十万という高い契約を最初に結ばせる形態になっていることが挙げられる。通常、1年もしくはレッスン百回分という単位で契約を結ぶ事になり、総額は何十万というお金になる。

生徒は最初にお金を払い、途中で嫌になって辞めようと思うとこのような高い(実質的な)解約料を払う羽目になるわけである。詐欺同然と思う人がいても不思議はない。

これに限らず、とにかく英会話学校はいい言葉で言えば、ビジネスライクである。悪い言葉で言えば、金儲け主義。「理想のレッスンとは何か?」を追求するのではなく、「どうやって生徒を集めるか、つなぎとめるか」に焦点を置く。もちろん現場に立っている講師の多くは教える事が好きで、理想のレッスンとは何かということを考えている人が多いのだが、あまりに縛りが多く、理想のレッスンを作り上げるということは不可能に近い。

ほとんどの英会話学校が、日本の経済が急速に発展した30年ほど前に創業している。日本人がどんどん豊かになり、海外が身近になったころ。「高いけどなんだかおしゃれな習い事」。それが英会話だった。バブル期を迎え、生徒はどんどん増え、英会話学校は隆盛を極める。

時は経ち、バブルは弾けた。今やリストラも驚くようなことではなくなり、終身雇用を望む人も減っている。転職が当たり前になり、それに伴ってTOEICなど資格試験の重要性が高まっている。

それに引きかえ、英会話学校はどうかというと、残念ながらバブル期のままである。いまだに「高いけどおしゃれな習い事」を提供し続けている。もちろん、それは悪い事ではない。単なる趣味の習い事としての英会話を求めている人もいるわけだから。

問題は、能力としての英語、仕事で使える本当の会話力、TOEICスコアアップを望む人が通える学校がないということである。「なんとなく単語をつなげてコミュニケーションできる」会話力ではなく、「細かいニュアンスもきっちりと伝えられ、仕事に役立てる」会話力、そのためにはもちろん文法、語彙は避けて通れないが、英会話学校では残念ながらこのような勉強はしない。英会話学校のレッスンは、誤解を恐れずに言えば、「ネイティブと話すことによってなんとなく英語に慣れてください」というレッスンだからである。

努力なんかすることないですよ、英語は努力しないでも話せるようになります!と言うほうが生徒を集めるには効果的かもしれないが、正直言って嘘はつけない。僕らは、生徒をどのように集めるかにフォーカスするのではなく、理想のレッスンを追求していく。そして、その理想のレッスンを提供することによって、当校に合う人は自然に集まってくると思う。

英語総合即戦学校は、例えば「オレ達、大学生だからとりあえず遊ばないと!」と将来のことを考えずその場の楽しさだけを求める人ではなく、「大学を出てからが勝負だ!今のうちに勉強しておこう!」という将来を見据えての努力をいとわない人のための学校でありたい。

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