大田区蒲田にある文法・語彙の強化が中心の英語学校です

英語がぺらぺらになりたい、よく聞く言葉です。

ただ、この「ぺらぺら」という言葉に多くの人があまりに高いレベルをイメージしてしまっているのではないかと思います。

「文法や語彙が高いレベルにあっても全然話せなくて」とよく相談を受けますが、やはりこれも話せるというレベルを高くイメージしすぎているように思います。こちらからすると、いやいやそのレベルなら話せるはずですよ、と思ってしまいます。もちろん高い目標を持つのはいいのですが、それによって無駄に自分に自信がない方が多いような感じがしてしまうのです。

英語を話せるようになるためには次の3つの段階をイメージするといいと思います。特に第二段階が盲点です。

第1段階-文法と単語の強化

僕の経験からお話しすると、話せるようになるというのは、大きく分けると3段階のステップを踏む必要があると思います。まずは、文を作る材料になる語彙、そして並べ方のルールである文法を学習し、日本語を英語に変換する練習を積むこと。これでスピードは別として、書くことができるようになります。厳しい受験勉強を経験した方は、すでにこのレベルに達している人もいます。

第2段階-準備をして会話をする

そこから会話の練習に入っていくわけですが、文を作るスピードが不足していることを考えると、この段階で流暢に思うことを伝えることは難しいでしょう。それをカバーするには2つの対策があります。1つは、この段階ではネイティブスピーカーではなく、英語が第二言語の人と会話をすること、そしてもう1つは会話をする前にできるだけ準備をすることです。第二言語の人と話をする、というのは、お互いに第二言語なので、会話のスピードがゆっくりで、ついていきやすいということがあります。

2つ目の「準備」とは何か、これは就職の面接を受けるときの準備に近いものがあります。どんなことを聞くか、先に英語で文を考えておき、聞かれるであろう質問に対する答えも考えておくことです。例えば、僕は留学時代、タクシーに乗る時には英語の練習と考えて、タクシー運転手と必ず話すようにしていました。それこそ最初の挨拶から決めていました。それから「今日は忙しいんですか?」「タクシー運転手はどれぐらいやってるんですか?」「空港までどれぐらいかかりますかね?」などもうシナリオのようなものを作っていました。

それでも、会話は生き物なので、予期せぬ答えが返ってきたり、答えによって、新たに質問したいことが出てきたりします。その場合はアドリブで作ることになりますが、このアドリブの部分を極力少なくすることでスピード不足を埋め合わせていました。

準備をしておくと以下の利点があります。
1、あとから振り返ったり、新しい表現を吸収する余裕ができる。
2、会話がうまくいくことで自信になり、成功体験を味わえる。

準備をしていないと会話のスピードについていくのが精いっぱいな状態になります。そうすると単語で答える癖がついてしまったりしますし、あとから自分が何を言ったか覚えている余裕はありません。準備をしていることで事前に考えた文が伝わらなかった場合、あれ何でこれ通じないんだろう、と会話の中で気付く余裕ができます。相手が何か知らない単語や表現を使っても余裕があることで、「あとで調べてみよう」と覚えておくことができます。

また、2番目も重要なことですが、日本人は特に英語力が高いにも関わらず自分の英語力への評価が低い人が多いです。うまくいった経験を積み重ねていくことは自信につながります。

そのうえで、第3段階のネイティブスピーカーと話すという段階に進んでいくとベストだと思います。ただ、この第2段階がなく、いきなり第3段階にいけるものとイメージしている人も少なからずいるように思います。

第3段階-ネイティブと話す

この段階では、ネイティブと話して、スピードに慣れたり、ネイティブならではの表現を「盗んで」いくといいと思います。英会話スクールに通うよりも友達を作るのがおすすめです。今のグローバルな世界では、お金を払わなくても話す機会はたくさんあります。

全然話せないなあと思っている方、もしかしたら準備をしっかりすることで、変わってくるかもしれませんよ。

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